手話をもっと身近に!楽しく学べるアプリ『ハンズトーク』

ここからはプレゼンテーションに挑戦した子ども達の発表をレポートいたします。

小学5年生部門 優秀賞「Hands Talk -ハンズトーク-」

続いては小学5年生 富田 純白さん。作品名は「Hands Talk -ハンズトーク-」です。

手話ってむずかしい?

発表の冒頭、無言で手話だけで「こんにちは」とあいさつした富田さん。

「今の手話、何と言ったか分かりましたか?正解は…『こんにちは!』です!」と、手話を身近に感じてもらう工夫をしました。

「みなさん、手話って難しそうだと思いませんか?でも、私たちが普段使っている手の動きとよく似ているんです。」

「例えば…『こっちきやい!(こっちに来て)』って呼んだり、『うんまかーー!(おいしい!)』って頬に手を当てたり…。これもある意味、手話みたいなものなんです!」

鹿児島弁がつい出てしまうほど、楽しく話しながら、手話が決して特別なものではなく、日常のしぐさとつながっていることを伝えました。

楽しく学べるアプリ『ハンズトーク』

『ハンズトーク』には、初心者でも学びやすい3つの機能があります。

  1. 50音キーボード … クリックすると指文字が表示され、簡単に練習可能。
  2. 名前の手話変換 … 自分の名前を入力すると、指文字での表現が見られる。
  3. アニメーション学習 … よく使う手話をアニメーションで表現。

「手話の動きを撮影しましたが、恥ずかしかったのでAIアニメにしました!」と、楽しみながら作ったそうです。

苦労したけどみんなに喜んでもらえた!

指文字の撮影や編集、50音キーボードの配置調整に苦労したものの、クラスの友達や聴覚に障害のある方からは、「楽しい!」「気軽に手話に触れられていいね!」と好評でした。

「自分のアプリが誰かの役に立っていると感じて、とても嬉しい!」と、富田さん。

社会のために何かを作ることをとても楽しんでいる様子でした。

審査員の木田さまからは、「動画を取り込めないスクラッチで、静止画をなめらかに動かす工夫が素晴らしい!鹿児島市の子ども向けアプリとして採用したいです」

また竹内さまは、:「手話を独学で学び、さらにアプリまで作るのはすごい!富田さんのやさしさが伝わる作品でした。」と感想をいただきました。

その他の審査員の皆さまからのコメントです

  • 人の役に立つことができるアプリをしっかりと考えて作ることができていてすばらしいです。
  • 手話を交えたプレゼンがすばらしく、プレゼンの資料もとても見やすかった!
  • プレゼンを聞いて感動しました。作成者のやさしさ、行動力と粘り強さを感じました!これからも誰かの役に立つプログラミングをたくさん作ってほしいですね。
  • 手話に関してよく知らない人でも使えるいい作品ですね!社会的意義が非常に高いと思いました!
  • 手話そのものの説明や指文字、自分の名前やよく使う表現のアニメーション表示など作りこみや画面の使いやすさにとても工夫を感じました。ここまで動かすには相当な時間がかかったのではないでしょうか?発表もとても上手でした。
  • 手話にふれあうきっかけを作ってくれるアプリ。ありそうでなかった発想に感心しました!
  • 手話に興味を持ちました。実際に人の役に立つところまでテストしている点もすばらしく完成度が高いです。
  • 根気のいる作業を丁寧に続けて完成した作品ですね!ビジュアルも優しくてきれいで楽しんで学ぶことができる作品です。
  • きちんと実証実験しているのがすばらしい!発表に手話を取り入れているのがよいです!
  • 人の役に立つアプリをしっかりと考えて作ることができていてすばらしいです。
  • 誰かのために作られている素晴らしい作品でした。ステップごとのメニューも準備されていていろんな用途に使えますね!ぜひ色んなところに広めてほしいです。
  • 社会的意義があることを実用レベルでできているのが素晴らしいです。AIも利用されていて技術的にもレベルが高いです。
  • 50音表を作るのと、自分の名前を入れると画像つきで表示できるのがとてもいいですね!手話をとりくんで発表していて、アプリの再現度や便利性がよいと感じました。

『ハンズトーク』は、手話を楽しく学べるアプリ。多くの人が手話に興味を持つきっかけになりそうです。

「手話を学ぶ人が増えて、気軽に会話できる社会になれば嬉しいです!」と富田さん。これからも、より多くの人の役に立つアプリ作りに挑戦してほしいですね!