実用性がすごい!リリースを目指す「市電接近情報アプリ」

ここからはプレゼンテーションに挑戦した子ども達の発表をレポートいたします。

中学2年生部門優秀賞作品「Tramo」

続いては、中学2年生 冨永 心凰さん。作品名は「Tramo」です。

日常の“不便”から生まれたアイデア

冨永さんは、毎日市電(鹿児島市内を走る路面電車)を利用して通学しています。
その中で感じていたのが、「あと何分で来るのか分かりにくい」という不便さ。既存のロケーションアプリも試しましたが、操作が複雑で、欲しい情報にすぐたどり着けないこともあったそうです。

「それなら、自分が使いたいと思えるアプリを作ろう」

そうして生まれたのが、市電の接近情報をシンプルに確認できるアプリ「Tramo(トラモ)」。
通学や外出、毎日使う場面を想定し、誰でも直感的に使えることを意識して制作されました。

「誰でも使いやすい」デザインを

今回の作品のテーマは、「誰が使っても便利で使いやすいツール」。
参考にしたのは、JR九州のアプリ「JRキューぽ」。メニューをできるだけ減らし、必要な情報にすぐたどり着けるシンプルな構成を意識したそう。

さらに、アプリを開くたびに市電の写真がランダムで表示されるなど、楽しく使える工夫も!市電好きにはたまらないですね。

Pythonでモバイルアプリ開発に挑戦!

開発にはPythonを使用。冨永さんは昨年もPythonを使ったデータ分析アプリを作成し、優秀賞を受賞しています。今年は、スマートフォン向けアプリとして動かすために、Fletというライブラリを活用しました。

Fletでは「ウィジェット」と呼ばれる部品を組み合わせて画面を作ります。ボタンや入力欄などの要素を細かく分解し、一つずつ組み立てていくことでUIを完成させました。

また、時刻表データをもとに、
– 電停(停留所)
– 上り・下り
– 現在時刻
といった条件から、次に来る市電の情報を表示する仕組みも実装しています。

未来のサービスを見据えたアプリ

アプリ名「Tramo」は、トラム(路面電車)とモバイルを組み合わせた名前。将来のサービスリリースも意識して考えられたネーミングです。

現在は時刻表をもとに接近時間を表示していますが、今後は曜日や時間帯ごとの傾向を分析し、遅延を予測する機能の実装も考えているそうです。将来的にはアプリストアでのリリースを目標に、現在も改良を続けています!

審査員の方からは、昨年の受賞作品に続く挑戦を評価する声が寄せられました。「昨年の作品も素晴らしかったですが、今年はさらに実用的なアプリになっていますね」また、既存のサービスのデザインを参考にしながら使いやすさを追求している点についても、「実際のプロの現場のような開発の進め方を感じました」といったコメントが送られました。

このアプリがリリースされれば、市電を使う人にとって、とても便利になりそうですね✨今から社会実装が待ち遠しくなる発表でした。

その他の審査員の皆さまからのコメントです

  • 毎年レベルが高い。今年はさらに進化を感じました。リリース楽しみにしています!
  • ひとりだけプロ。レベルが違う。
  • スライドのデザインがとても綺麗。配置も考えられていて、とても聞きやすい発表でした。
  • 年々、作品レベルや有用性が高まっています。今年は特に、誰もが使いたい作品だな、と感じました。
  • 実用性は今日の発表で一番高い作品。社会を良くしたい、という視点も素晴らしい。
  • すごすぎる。会社で出すレベルで言うことが無いです。プレゼンも中学生とは思えないレベルで脱帽。
  • UIをしっかり考えていて、非常に完成度が高い。社会課題解決につなげてほしいです!
  • UIが細かく考えられていると感じました。
  • 市電は時刻表通りには基本来ないので、これがリリースされたら多くの人が助かると思う。
  • ライブラリを使うとは、もはやプロです。
  • 今すぐリリースできるくらい、大人顔負けの作品でした。リリース楽しみにしてます!
  • ビジネスベースのアプリ。クオリティが断トツです!


最後には、交通局から市電の位置情報データを取得しようとしたものの、当初は実現できなかったというエピソードも紹介されました。
「良いアプリを作ったので、価値を評価してもらえたらうれしいです」そう語る冨永さん。これからも、誰かの便利を実現するアプリ開発を楽しんでいってほしいですね!リリースを心待ちにしています✨