環境問題をゲームで体験「鶴田ダムの水草問題」

ここからはプレゼンテーションに挑戦した子ども達の発表をレポートいたします。

中学3年生部門優秀賞作品「AIナビゲーター大津瑠子と考える!鶴田ダムの水草問題」

続いては、中学3年生 満園 美咲さんです。作品名は「AIナビゲーター大津瑠子と考える!鶴田ダムの水草問題」です。

多くの人に知ってほしい。深刻なダム問題

満園さんは、昨年も鶴田ダムをテーマにしたアプリを作成し、優秀賞を受賞されました。その制作過程で、鶴田ダムで起きている水草の問題を知りました。

ダムに水草が大量に繁殖すると、湖面を覆い尽くし、悪臭が発生したり、生態系に影響が出たりするなど深刻な問題につながります。さらに調べると、この問題は鶴田ダムだけではなく、全国の多くのダムで起きている課題であることも分かりました。

「この問題を多くの人に知ってもらいたい。考えてもらいたい」

そんな思いから、環境問題をテーマにしたゲーム制作に取り組んだそうです。

没入感満載の演出!

プレイヤーが自然と問題を理解できるよう、満園さんならではの工夫が随所に光る作品となりました。

ゲームの冒頭では、まるで映画館で映画を見ているような背景を採用。プレイヤーが物語の世界に入り込みながら、水草問題について知っていく構成になっています。

また、水草が除去されると、ダムに生息する鮎の数が増えていく仕組みもプログラムしました。 環境が改善していく様子を目で見て実感できる工夫です。

ゲームとしての面白さと、ユーザーが自然と鶴田ダムの自然や環境について考えていく過程が見事に両立されています✨

AIナビゲーターがアイデアを評価

ゲームの中では、水草問題を解決するための新しい除去方法も登場します。
満園さんは、実際に使われている技術を参考にしながら、ゲーム内で使用できるオリジナルの水草除去アイテムを考案しました。アイテムを使うことで、水草をより効率よく除去できる仕組みになっています。

さらに、それぞれのアイテムをAIナビゲーター「大津瑠子」が5段階で評価。
良い点だけでなく、環境への影響などの一長一短も分かる仕組みです。客観的な視点を取り入れることで、アイデアの実現性についても考えられるよう工夫されています。

この作品の一番の特徴は、問題提起型のゲームであることだと満園さんは語ります。
問題を押し付けるのではなく、自分で気づき考えてほしい。
このゲームでの体験を通して、鶴田ダムの自然や環境問題に関心を持ってほしい。
満園さんの、さつま町や鶴田ダムの自然を大切に思う気持ちが伝わってくる、素晴らしいプレゼンテーションでした。

審査員の方からは、「最初に手作業で水草を刈る大変さを体験してから、薬などのアイテムで解決していく流れがとてもよく考えられている。ユーザーエクスペリエンス(UX)が素晴らしいと感じました」、「ゲームとして面白いだけでなく、問題意識や知識がとても深い。授業やダムの体験コーナーなどでも活用できる可能性がある」というコメントが寄せられ、ユーザー体験の設計や満園さんのリサーチ力を高く評価する声がありました。

その他の審査員の皆さまからのコメントです

  • 地元へのLOVEが素敵です!鶴田ダムに行ってみたくなりました。
  • 昨年に続き、今年も調査をされてゲームにする鶴田ダムへの愛が素晴らしいです。
  • 実際に現地に赴き、その上で改めて作品のテーマを据える。ユーザーに寄り添う姿勢が素晴らしい。
  • 継続して鶴田ダムを調べているその知識の深さ。しっかりとした調査に基づく作品作りがすごい!
  • 私も実際に水草を見たことがあり気になっていました。調査した事実からの工夫が素晴らしい。
  • 環境×ゲーム×AIという、素晴らしい作品。ダム愛も伝わりました。
  • 環境問題を分かり易く表現していて、且つ伝わりやすい。
  • 大人でも環境問題に向き合うのは難しいのに、探求しシステムの取り入れていることが素晴らしい。
  • 体験しながら学ぶというテーマと、UIの良さが素晴らしいと感じました。
  • UXが良く考えられている作品でした。
  • ユーザーが問題に対して入り込みやすい作りになっていた。
  • 前回の作品をもとに、新しい作品を作っているところが素晴らしいと感じた。
  • とても難しい現実の問題を楽しく学べる、考えることができる内容でした。


環境問題を「知る」だけでなく、「体験して考える」ことができる満園さんの作品。
これからどんな新しいテーマに挑戦していくのか、今後の活躍がますます楽しみになる発表でした。