【プラチナスポンサーインタビュー記事】京セラコミュニケーションシステム様
失敗は次に直すための情報
京セラコミュニケーションシステム株式会社 朴木 優之郎氏

「困りごとを聞く」から始まる――朴木氏が語る、現場とつながるプログラミング
私たち京セラコミュニケーションシステムは、図書館や医療機関、工場などのお客さまと一緒に、仕事を支えるシステムを作ったり、動き続けるように運用・保守したりする会社です。例えば工場では、設備のデータを集めて「見える化」したり、異常に早く気づけるようにしたりして、生産を止めない仕組み作りのお手伝いをしています。私はその中でも、生産系のIoTシステムの運用保守を担当しています。お客さまの困りごとを聞き、技術で解決できて「助かった」と言ってもらえた瞬間が一番やりがいを感じます。
「お客さまが見える仕事」が、自分には合っている
大学ではシステム系を学び、プログラミングにも触れていました。新卒ではメーカーに入り、システム部門のような部署で働いたのですが、そこで感じたのは“お客さまとの距離”があり、お客さまという意識が持ちにくい面もある、ということでした。もちろんそれも大事な経験でしたが、私はシステムエンジニアとして“直接お客さまと仕事をしたい”と感じたんです。誰かの困りごとを想定して、使う場面を想像して、形にしていく。そこに、私の楽しさの芯があります。
子どもたちの発表に、背筋が伸びました
コンテスト当日は、子どもたちからエネルギーをもらった1日となりました。私が仕事の中で大事にしていることを、子どもながらに意識して作品を作っているのを見て、すごく刺激を受けました。特に印象に残った作品は「みんなの朝ごはん大作戦」です。絵がきれいで作り込まれているだけではなく、実際に使ってもらって、さらに良くするところまでやっていた。作って終わりではなく、使われて直していく。その姿勢が、まさに“現場の仕事”そのもので、私は思わず感動しました。

審査で見ていたのは、「届け先」があるかどうか
審査では、技術だけではなく「誰に何を届けるのか」を大切にしました。作る理由がある作品は、途中で心が折れにくいんです。「友だちの困りごとを解決したい」でもいい。まず一人でもいいので、使う人を思い浮かべる。そうすると、作るものが具体的になって、作品の強さが出てくる。これは仕事でも同じで、私はいつも“使う人”のほうを見ながら考えています。
「好き」から始めて、形にしてみよう
まずは自分の「好き」や「楽しい」を大事に。そしてもう一歩だけ、「これを好きな理由は何だろう?」「誰かに伝えるなら、どう見せたら分かりやすいかな?」と考えて、小さくてもいいので形にしてみる。カードゲームが好きなら得点を記録するアプリ、スポーツが好きなら練習メニューのチェック表。身近なことほど、すぐに役に立って、次が楽しくなるはずです。

失敗は“ダメ判定”じゃない。次に直すための情報になる
ものづくりではうまくいかないことも多いです。だから、いきなり全部を完成させようとせずに、小さく作って試す。たとえば「ボタンを押したら画面が変わる」みたいに、まず1つ動くところまで作ります。それを早い段階で、友だちや先生、周りの人に触ってもらって、「どこが分かりにくい?」「何が欲しい?」と聞く。すると、良いところと直すところがはっきりします。失敗を大きくしないコツは、原因が分かる大きさで試すこと。1回で全部作ると、どこでつまずいたかわかりにくいので、部品ごとに分けて試す。そうやって“失敗→直す”を繰り返すと、結果的に一番早く良くなります。
鹿児島での仕事は「予想の10倍」充実している
私自身、いつかは鹿児島に戻ってこようと考えていましたが、縁あって今の会社に転職しました。実際に働いてみると、想像していた10倍くらい、充実した仕事ができています。正直、鹿児島を出るときは「IT人材が少ないのかな」と思っていたところもありました。でも、拠点には優秀なエンジニアがいて、鹿児島にいながら全国規模の仕事をしています。お客さまも、ものづくりを本気でやっている方々ばかり。だから私も、遠慮せずフルパワーで仕事ができて、とても楽しいですね。地元の生活を大切にしながら、手を動かして、必要とされるものを作る。そんな働き方が選べる時代です。当社は全国規模で事業を展開し、鹿児島県内だけでも鹿児島市内、国分、隼人、川内に拠点があります。興味を持ってくれた方と、いつかどこかで一緒に仕事ができたら嬉しいです。
ブース紹介


公共図書館システム×AIで、現場を支える
京セラコミュニケーションシステム株式会社のブースでは、公共図書館システム「ELCIELO(エルシエロ)」の機能の一部として、仮想本棚機能や、AIで本を判別する仕組み「SHELF EYE(シェルフアイ)」を紹介しました。「鹿児島市立図書館にも本システムが導入されています。利用者の利便性向上はもちろん、蔵書点検の作業短縮にも役立っています」と話すブース担当の岡田さん。お客さまの声を最初に受け取り、開発側と共有して形にしていく——営業の仕事の醍醐味が、言葉の端々から伝わってきました。
(記事撮影:泊亜希子)
