昔の人の知恵とITを融合した作品

ここからはプレゼンテーションに挑戦した子ども達の発表をレポートいたします。

審査員特別枠 中学1年生「さつま町名物「ひらめき」スパイス工房」

さつま町に本当にある「ひらめき」という香辛料をアプリで楽しめるようにした満園さん

さつま町にある「ひらめき」というスパイス。今回のテーマにぴったりだった!

さつま町に「ひらめき」というスパイスが本当にあるということがびっくりでしたが、今回のコンテストのテーマのひとつである「鹿児島×ひらめき」にぴったりだと思って、この商品の紹介と遊べるようにするアプリを作ったと満園さん。
実際の「ひらめき」スパイスには鹿児島県産の小みかん・たかのつめ・ごまがブレンドされているそうです。
香辛料の組み合わせによって、オリジナルの味が作り出せたら面白いと思ってこのアプリを作ったそうです。
まずは一般的な香辛料に使われる、材料を9つピックアップし、一つ一つに「うまさ」「香り」「辛さ」の点数を決め、ユーザーに分かりやすくするためにこの数値をパラメータにしてみようと思ったそう。
いろいろ至高錯誤しているときに中学2年で習う「一次関数」を使うことで再現できるかとひらめいたそうです。

三角形の中止を、Scratch上の原点とし、その原点を基準にXとYの数値を一次関数で求めて点を打てるようにしたとのこと。
求めた3点をつなぐことで三角形を作れる仕組みにしているそうです。
学校での数学の勉強がヒントになるってすばらしいですね!

「ひらめき」の考案者である高嶺さんにも、アプリをみてもらい、実際に触ってもらったとのこと。「ひらめき」は、祖父母が囲炉裏で作ったものを再現し、「食べた人が見も心もきらめくように」と願いを込めて開発したことを知ったそうです。
調味料を作ることとプログラミングは、新しいものを生み出す点で似ていると感じたそうです。


審査員を務めてくださった鹿児島市教育委員会の木田様
審査員を務めてくださった株式会社アプリファクトリーはるniの野下様

高学年からは、審査員のお二人に伺いました。
鹿児島市教育委員会木田様からは、数学から生かして考えたプログラミングが素晴らしいです。私もこの「ひらめき」を食べたくなって探してみたんですが見つからなかったのですがぜひ使ってみたいと思いました。私も何回か試してみたいんですが、配合の後にこんな料理におすすめですよと紹介が入っているのもご自身で決めたということで、作品をみていろんなことを試すということを楽しんでされているんだなぁということがアプリを通じて感じた作品でした。
そういった意味では作品のタイトル通りスパイスの効いた作品だと思いました。

株式会社アプリファクトリーはるniの野下様からは、おもしろいアイディアだなぁと思いました。
3つの要素を一次関数を使えばできるぞと気づいたのは何がきっかけですか?の問いに満園さんは「模試の結果をもらったときに、まさしく私が求めている三角形の形で表せていて、こんな風に視覚的に見えたらわかりやすいかも」と気づいたのだそうです。
日常で、見たものを「これをプログラミングが使える」という気づきがあるというのは、この作品をいつも思ってるからこそのひらめきだったんですね!素晴らしいです。私も実際に触って試してみたいので、「ひらめき」スパイスを見つけて実際におすすめされたメニューに使ってみようと思いました。

その他の審査員の皆さまからのコメントです

  • 「ひらめき」という香辛料だったとは!!!考案者も使っている調味料とプログラミングは同じという主張がとてもよかった。
  • 味わいとグラフ化して示すことで説得力が増していています。日頃の学習の成果を上手に活用できていました。
  • ひらめきのブレンドによって、グラフの設定もよく考えられていて、自分好みのものを作れることも楽しかったです。実際に勉強していることも生かせていてよかったです。
  • 「ひらめき」初めてしりました!方程式を学んで、論理的にグラフを作っていることに感心しました!
  • 昔の人の知恵を元に新たなものを生み出す発想がよかったです。ひらめきのスパイイスが気になるよい発表でした。一次関数でグラフを表現したのはGOOD!
  • 昔からのものにITを掛け合わせたイノベーションがすごいと思いました。
  • スパイスの配合結果を示すのに数学の一次関数を活用して工夫しているのが素晴らしかった。学校の勉強、役に立ちますね!
  • プログラムに学んだ数学を組み合わせて自分の知識を活かしているのがすごい!昔の人の知恵を現代の技術でつなぐ発想もよかった
  • 現存となるものの中身をオリジナルにするというクリティカルな発想がすごく良いと思いました。数学でロジカルなところもありつつ、日常にあるものに反映できる力がすごかった!
  • ひらめきというスパイスが本当にあるというのはびっくりしました。一次関数を利用したプログラムは学んだことがしっかりと活用できていると思いました。
  • 地元の魅力をゲームで表現していて面白かったです。ゲームでありながら、現実的に作ることができそうな・・・・すごくワクワクするなと感じました。ぜひ「ひらめき」を買います。


この「ひらめき」スパイスはさつま町に行くと買うことができるそうです。実行員もみんな使ってみたい!と思いました。
これからも楽しく作品づくりしてください。本当におめでとうございます!