鹿児島市のオープンデータを活用したWEBアプリを開発

ここからはプレゼンテーションに挑戦した子ども達の発表をレポートいたします。

審査員推薦枠 中学2年生 「文化財マップ」

鹿児島に限らず文化財を調べたりめぐるのが好きな小城さん。

鹿児島市のオープンデータとPythonを活用した実用性のあるWEBアプリ

文化財マップは鹿児島市内の文化財を調べたり、場所を知ることができるWEBアプリ。
鹿児島市のオープンデータを活用してPythonで作ったそうです。
このアプリにはソートフィルタ機能・マップ表示・現在地表示の3つの機能がありとても便利に使えるようになっています。

ソート・フィルタ機能では、並び替え絞り込みができるようになっており、文化財を指定された順に並び替えたり、絞り込んだりすることができるようになっています。
マップ機能では、地図で表示することができるので文化財がどこにあるかを確認することができます。
現在地機能では、マップ上に自分がいる場所を違う色のピンで表示するので自分の近くにある文化財を確認することができるそう。




アプリを作ろうと思ったきっかけは、Pythonを習っているときにオープンデータというのを知ったそうです。
鹿児島市のオープンデータには鹿児島市に関するデータが公開されていてこの中に文化財に関するデータがあったので作ってみようと思ったそうです。
ただ、アプリのプログラムよりこのオープンデータを扱うのに苦労したそう。
データを綺麗にしたり、緯度経度を取得したりデータを結合したりなど使いにくかったデータをPythonできれいにしていったそうです。
プログラミングとは、ゲームアプリを作るだけでなく今回のようにデータ解析でも使えることに気づきいたそう。
新しいことに挑戦したことで知らなかったライブラリなども利用し勉強になった、これからはAIなども利用してこれからも新しいことに挑戦したいと話していました。

審査員を務めてくださった株式会社WIZの松岡様
審査員を務めてくださった株式会社インパクト松元様

高学年からは、審査員のお二人に伺いました。
株式会社WIZの松岡様からは、私も実際にオープンデータを使って作るアプリなどを開発していてすごく共感しながら聞かせていただきました。
今回の作品を作るにあたりなぜPythonなどを選んだんですか?の質問に小城さんは「PythonなどはScratchに比べて文字コードなので難しいんですがその分、複雑なことが出来たり、短い命令文でできたり、ライブラリで助けてくれたりするので今回この言語で挑戦してみようと思いました」と答えてくれました。
鹿児島にも勉強ができるコミニティがあるので、ぜひ顔を出してください。きっともっと広がると思います。

株式会社インパクトの松元様からは、私もプログラマーなんですが本当に大人顔負けで私たちが作ったものと変わらないぐらいのレベルの作品を作っていると感心しました。
作ったときにこういう専門の知識をたくさん学んだと思うのですが、こういうことが学べてよかったとかありますか?の質問に小城さんは「先ほどの発表でもお話ししましたが、今まで僕はゲームを作ったりすることを主にしてきたんですが、今回このアプリを作るためにオープンデータを解析するためにもプログラミングが使えるということを知り、これからさらにプログラミングを勉強するための知識が増えたと感じました」と答えてくれました。
もし、今後これからもプログラミングを学んで大人になりましたら、ぜひともうちの会社に来てもらえたらうれしいです(笑)すごく戦力なるんじゃないかと楽しみにしています。

その他の審査員の皆さまからのコメントです

  • Pythonでかなり高度な技術が使われているいました。WEBアプリである点がすばらしいです。
  • オープンデータの活用という発想が立派でした。オープンデータを加工し、使いこなしているところがすごい!!
  • 「情報Ⅰ」高校の教科の内容で扱う内容を先どって取り組んでいるところに驚きです。市のオープンデータは、データクレンジングできるように当部署に言っておきますね!
  • 実用レベルで通用しそうなレベルのプログラムをしていて驚いた。オープンデータの活用は本当に良い例でした。
  • みんなが使ったときに便利になるように変換したりなど、専門的な機能を使っていてとても勉強になりました。
  • オープンデータを活用している点に共感しながらプレゼンを聞いていました。扱うデータを増やして発展に期待しています!
  • 文化財を意識することは近くに住んでいるとあまりないので、よい取り組みだと感じました。オープンデータの整形は仕事でもよくあり、大事ですので今後の活用にも期待します。
  • 大人レベルの技術でした!引き続き学習いてほしいです。
  • オープンデータを扱うにはたくさんの前処理が必要ですよね!ライブラリをうまく使っていて、高度な内容を実現していて素晴らしかったです。
  • 本当にサービスインできそうな完成度でした。文化財めぐりをしたい人向けに必要な機能がそろっており、インターフェイスも優れていて、技術もあり!日常で使いたいと思いました。
  • 地味に見えるけど、とても大事なデータ処理をやりきっていることが素晴らしいでした!!!
  • アプリを作りながら、発想が拡がっていく様がすごく伝わってきました。データを整理し、分析・結合していく。複雑なことをするために適切な手段を選び使いこなしているところがすばらしいです。
  • 実際のオープンデータを活用した質の高いアプリになっていました。またGPSも利用しているので、観光客に使ってもらいたいと思いました。市のオープンデータの課題も見えてきました。
  • これだけの情報量をプログラミングするのがシンプルにすごいと感じました。鹿児島の観光というところで、人を多く呼ぶのにすぐにでも使える!使いたい!と思うアプリでした。


プログラミングはゲームだけではなく、データの整理に使えることができるんだ!とことを知ったという言葉が印象的なプレゼンでした。これからも作品を楽しんで作ってください。本当におめでとうございます。